転職したいけど、自衛隊出身だと民間で雇ってもらえるの?
というお悩みをお持ちではないでしょうか。
実際に転職活動をしてみると、意外に反応は悪くないものです。
とはいえ、ボクも初めての転職に対しては、
「転職したいけど、自衛隊の経歴って有利?」
「自衛隊の経歴を活かして転職できる仕事はあるだろうか。。」
と、不安でした。
そこでこの記事では、元3等陸曹でこれまで転職を6回してきたボクが「自衛隊の経歴は転職に有利に働くのか」について解説していきいます。
具体的には、下記の順番でポイントを絞って解説していきます。
- 自衛隊の経歴は転職に有利にはたらくか
- 自衛隊の経歴が有利かどうかで転職先を決めない
- 目指したい業界のスキルがない場合の対処方法
- 転職を有利に進めるために自衛隊にいるうちから準備すること
- 【個人的な感想】自衛隊の経歴は転職に有利
自衛隊からの転職に対する不安を改善できる可能性が高いので、ぜひご一読ください!
もくじ
自衛隊の経歴は転職に有利にはたらくか
結論からお伝えすると、自衛隊の経歴が有利に働くかどうかは以下の2点で決まります。
- あなたの経験・スキル
- 今後どんな仕事に転職するか
自衛隊で得た経験・スキルを活かせる環境であれば、即戦力として有利に転職できる可能性はある、ということです。
どんな時に有利になるか、ご紹介していきます。
自衛隊の経験・スキルが役立つ職業
以下は自衛隊で得られたスキルを活かせる仕事の例です。
- 警備員(警護・徒手格闘)
- 大型トラックの運転手(大型免許)
- 電気工事士(整備スキル)
- 航空機整備(航空科整備スキル)
- 建設業(施設科スキル)
- 測量士(施設科スキル)
すでに持っている経験・スキルを活かせる仕事を探せば、転職を有利に進められる可能性はあります。
では「活かせるスキルや経験がない場合は有利に転職を進められないのか?」というとそうでもありません。
詳しくは次の項目で解説していきます。
人柄を判断するうえで自衛隊の経歴が有利に働く可能性もある
経験・スキルがなくても「自衛隊で働いた経歴」自体が評価されることがあります。
ボク自身は不動産業界やIT業界への転職経験があるのですが、自衛隊の経歴があることから「元気があり、さわやか」「マジメで誠実そう」と言われたこともありました。
すべての人が自衛隊に対して好感を持っている、というわけではないかもしれませんが、昨今の活躍により、自衛隊への印象が良いのは事実です。
面接官の方や企業の雰囲気による部分ではありますが、自衛隊の経歴が有利に働く可能性は十分にあります。
自衛隊の経歴が有利かどうかで転職先を決めない
自衛隊の経歴は有利かどうかについてお伝えしましたが、気を付けてほしいことがあります。
それは、得意なこと、好きなことだけで仕事を決めないということです。
経験を活かして転職をするのは間違いではありません。
しかし、なにか目的があって自衛隊を辞めるという選択をするのでしたら、「得意なこと」「好きなこと」に加えて、あなたの目的を叶えるための「働き方」についても考える必要があるかと思います。
「働き方」というのは、あなたが「何を大切にしているか」どんな「価値観」で生きたいか、という部分ですね。
「残業が辛くて。。」というのであれば、「残業よりも大切にしたいものがある」という価値観があると思います。
逆に「周りの人は定時で帰るけど自分はもっと働きたい。」というのであれば、仕事に夢中になれる環境を探す方が良いです。
「得意なこと」「好きなこと」を考えるのは大切ですが、同じくらい、あなたが「どう生きたいか」を考えることも大切ですので、仕事を選ぶ前にぜひ考えてみてください。
転職先の考え方については「【なんにでもなれる】自衛隊から目指せる転職先を元3等陸曹が紹介!」の記事でも紹介しています。
また、価値観を整理するときには「本当にやりたいことの見つけ方」という本がとても参考になるので、オススメです。
目指したい業界のスキルがない場合の対処方法
- 本当にやりたいことは分かっているけど、スキルがない
- 未経験では転職が難しいため、資格を取得する必要がある
そんなときの対処方法を紹介していきます。
といっても難しいことはまったくありません。
時間を作って勉強し、知識・スキルを身につけていけば大丈夫です。
情報収集・勉強のための時間を確保する
なにはともあれ、時間を確保しましょう。
時間を作らないことには、何も取り組むことができませんからね。
時間を作るには、2つ方法があります。
- 課業外の時間を活用する
- 時間を作るために退職するのも1つの手段
それぞれ紹介していきます。
課業外の時間を活用する
まずは課業前、昼休み、課業後の時間を活用する方法です。
配属先が定時で仕事を終えられる場合、課業外に使える時間はけっこうあるかと思います。
- 朝5時に起きて、起床ラッパが鳴るまで(1時間)
- 昼休み(15~30分)
- 課業後、19時から夜の点呼まで(3時間30分)
営内生活であれば、少なくとも4時間ほどは個人の時間として確保できそうですね。
とはいえ、「毎日4時間を勉強に使おう」ということではありません(靴磨きやアイロンがけなどの身の周りのこともあると思うので)。
それでも、2時間ほどでは確保できるかと思いますので、工夫して時間を活用していきましょう。
ボクがいた部隊ではありがたいことに毎日ほぼ定時で仕事を終えられたため、上記の時間を勉強に使っていました。
おかげでFP(ファイナンシャルプランナー)3級や色彩検定2級などの資格を取得できたので良い時間の使い方ができたと思っています。
時間を作るために退職するのも1つの手段
残業も休日出勤もあって時間を作ることができない。。
という場合は先に退職するのも1つの手段です。
しかし、辞めることで収入源を失うのは退職後の生活をするうえでリスクがあるため、まずは残業を少なくし、自分の時間を作れるよう上官に相談することをオススメします。
知識・スキルを身につける方法
つづいて、知識・スキルを身につける方法を紹介していきます。
知識・スキルを身につけるためには、いきなり行動を起こすのではなく、やることを整理し、計画を立ててから行動していきましょう。
具体的には下記の3つの手順を参考にしてみてください。
- 必要なスキルや資格についての情報収集をする
- スキル習得・資格取得までのスケジュールを立てる
- スキル習得・資格取得に向けて実際に行動する
1.必要なスキルや資格についての情報収集をする
ネットで以下のように検索すれば、目指す仕事に必要なスキルや資格について調べることができます。
- 「〇〇 なるには」
- 「〇〇 スキル」
- 「〇〇 必要な資格」
※〇〇には仕事の名前を入れます
また、あなたが目指す仕事をしている人に連絡をとって直接話を聞くことも有効です。
実際に話を聞くことでモチベーションアップが上がりますし、転職につながる可能性もあります。
ボク自身が未経験からWeb業界への転職について発信をしているように、あなたがやりたい仕事についての発信をしている人もきっといます。
ブログ、ツイッター、インスタグラムなどのSNSも活用した情報収集もぜひ試してみてください。
2.スキル習得・資格取得までのスケジュールを立てる
必要なスキルや資格が分かったら、スケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てることで、転職するタイミングの目安も作ることができます。
資格取得・スキル習得に必要な時間とあなたが1日に使える時間をもとに計算してみてください。
3.スキル習得・資格取得に向けて実際に行動する
スケジュールまで立てたら、行動あるのみです。
転職に向けて、スキル習得・資格取得に取り組んでいきましょう!
転職を有利に進めるために自衛隊にいるうちから準備すること

あなたの転職を少しでも有利にするために、ボク自身が転職するうえで準備しておいてよかったこと、やっておけばよかったことについて紹介します。
具体的には2つあるので、それぞれ紹介していきます。
- タッチタイピングの習得
- 自衛隊以外のネットワークを作る
タッチタイピング(ブラインドタッチ)の習得
タッチタイピングというのは、手元を見ないでパソコンのキーボードを打つ技術のことです。
ブラインドタッチとも言いますね。
「今後、パソコンに触れる仕事はない」という方を除き、ブラインドタッチは習得しておいて損はありません。
自衛隊でパソコンを使うことはあまりないかもしれませんが、民間では多くの仕事でパソコンを使うからです。
ブラインドタッチができるだけで仕事の効率は変わりますし、どこでも使える汎用スキルなので習得できているとよいですね。
タッチタイピングを習得する方法は様々ありますが、下記のサイトがよく知られていますね。
ぜひ活用してみてください。
自衛隊以外でネットワークを作る
自衛隊以外であなたが関わりを持っている人や趣味の集まりはありますか?
駐屯地のなかでのネットワークも大切ですが、転職を考えているのであれば自衛隊の外にも友人を作ることをオススメします。
理由は視野を広げるためです。
自衛隊は良くも悪くも閉鎖的な環境で生活するため、駐屯地の中だけで生活をしていると、価値観や考え方が偏りが生まれることも。
自衛隊以外にも友人がいると、さまざまな価値観・考え方に触れられるため、いろんなタイプの生き方を知ることができます。
また、あなたが興味をもっている仕事をしている人には話を聞くことで情報収集もできますし「ウチの会社においでよ」なんてことが起こる可能性もゼロではありません。
ボク自身が転職をしたときは人とのつながりが少ない状態で転職をしましたが、人とのつながりや紹介によって転職するというのはよくあること。
コミュニケーションをとるのが苦ではない場合は試してみてください。
【個人的な感想】自衛隊の経歴は転職に有利
あくまでも個人的な感覚ですが、これまで自衛隊のおかげで転職できても自衛隊のせいで落とされたことはないと感じています。
安定している公務員を辞めるという決断をできることがポジティブに捉えられたり、「元自衛隊」の肩書に興味をもってもらえたりとプラスにはたらくことが多いからです。
転職を考え始めたときは不安なことがたくさんありましたが、いざ転職活動をすると受け入れてくれるところはたくさんありますし、仕事もやれば覚えられます。
もし「やっぱり不安だし、相談できる人もいないよ」という場合には、お気軽にご連絡ください。一緒に考えてみましょう(#^^#)
【まとめ】自衛隊の経歴は転職に有利
この記事では、以下のことについてお話してきました。
- 自衛隊の経歴は転職に有利にはたらくか
- 目指したい業界のスキルがない場合の対処方法
- 転職を有利に進めるために自衛隊にいるうちから準備すること
民間で活かせるスキルは多くはないかもしれませんが、行動を起こそうとしているあなたのポテンシャルは高いです。
あなたの転職活動がうまくいくことを願っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。